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ローコストグッドデザイン 成田第3ターミナル

デザイン

設計 日建設計

デザインはPARTY、良品計画の家具、などが入っているそうです。

成田空港第3ターミナルは、主にLCCの発着場になっているターミナルです。
ですので、ターミナルのデザインもコストを掛けずに合理的に行われています。
しかし、ただ安い材料を用いてコストを落とすだけでは、本当にチープな空間になってしまいます。ここは余計な材料を使わないことで、ここだけのグッドデザインを作り上げています。

工業製品の積極的利用によるインダストリアルデザイン

通常のローコスト建築は、床壁天井の仕上材や照明を安いものにしていきます。そうすると、普段の生活で見慣れたものばかりで構成された、見た目は味気なく一昔前の公民館のような所帯じみた空間になってしまいます。

空港は旅の始まりや終わりを迎える場です。利用者に少し特別感のある設いをしてあげたいと思うのは当然かと思います。そこでデザイナーたちがどのように工夫したのかです。

まず、構造体・配管をむき出しにして、余計な仕上げ材を使わないようにしています。そうすることで、必要な場所に必要なコストが掛けられるようになります。

例えば上の写真は飛行機を降車してからターミナル内に向かう通路ですが、天井はむき出しで、右側の壁は無く、メッシュフェンスだけになっています。
かなりコストを抑えたな、という感じの印象は否めませんが、ただの壁・天井に囲まれるより、空港の設備や飛行機がメッシュ沿いに見えたりするほうが新鮮で楽しいと思いませんか?

上写真も同様に連絡通路になります。天井は露出、壁は途中までで止まっています。
床には陸上競技のトラックのようにレーンが用意されてます。トラックのレーンはサインも兼ねていて、この上を通っていれば出口に着くようになっています。
加えてサインを効果的に配置することで空間デザインにも一役買っています。

各航空会社受付部分です。レーンの色がこちらは青色です。出発が青、到着が赤で表現されているそうです。実際のトラックと同じ素材を使い、足の負担も配慮しているようです。
ここでは天井に目を向けてみましょう。ただ天井板をなくしただけではなく、構造材(梁)に巻いてある耐火被覆材を白色にしたり、配管の位置を整理して端に寄せたり、照明の配置に木を使って、コストをかけず手間をかけることでスッキリしたデザインにしてあります。

こちらは飲食ゾーンです。
通路部分とテーブルゾーンを空間として分けるために天井や床のデザインを切り替えてあります。 廊下の天井はルーバー状になっていますが、天井板を設置するための下地(Mバー)ですね。このあたりもローコストのデザインにできている秘訣です。
フェイクグリーンの利用や壁にワンポイントアートを設置することで無機質なデザインに温かみを添えて、今までの動線部分とは設いを変えてあります。

フードコートには、うどん、そば、ラーメン、ハンバーガー、お好み焼き、寿司などバラエティに富んだ店舗が揃っていました。

育てるタオル

受賞歴

空港として今までに無いデザインとなっている成田第3ターミナルは多くのデザインアワードを受賞しています。こういった賞を獲得している物件は専門家から評価されているデザインですので、是非見学する際の指標にされると良いかと思います。

グッドデザインアワード
サインデザインアワード
日本建築家協会優秀建築選

雑貨・インテリアセレクトショップ【Generate Design】

まとめ

いかがでしたでしょうか?

成田空港第3ターミナルは、ローコストでありながら、それを逆手に取った他の空港に無いデザインがされています。 空港は動線・通過点という特徴を生かしたトラッククレーンの設置などは秀逸ですね。
ローコストでのデザインの作り方は他の施設での参考にもなるかもしれません。

面白いデザインに興味があるかたは、ぜひ旅行のついでに見学をしてみてください。

旅行をもっと簡単に【Trip.com】

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