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鳥取/旅行

アート

鳥取といえば、砂丘、梨、らっきょうなどの自然、農作物のイメージが強いかもしれませんん。しかし実は、アート、工芸、建築などの見どころもたくさんあります。
私のおすすめスポットを紹介いたします。

植田正治写真美術館

設計 高松伸

写真家植田正治の写真を展示する美術館です。植田正治は鳥取砂丘での実験的なモノクロ写真が有名な写真家です。

高松伸といえばメカニカルな装飾的デザインの建築を設計することで有名でしたが、近年の作品は作風が変わったように感じます。

RC打ち放しとガラスでミニマルに作られています。展示空間だけでなく、その展示空間に駐車場からたどり着くまでのアプローチ空間もコンクリの壁を用い演出することで、より展示空間への期待を高めます。

植田正治写真美術館 コンクリート打ち放しのミニマルな外観

内部は展示空間と展示空間の間にガラス張りの休憩スペースがあります。
そこからは水盤越しに大山が望めるようになっています。ピクチャーウィンドウというやつですね。
ピクチャーウィンドウには帽子のシルエットなどが貼り付けてあり、大山を背に、植田風のシルエット写真を撮影することができます。

植田正治写真美術館 インテリア

東光園

菊竹清訓設計。皆生温泉に立地する温泉宿です。

奇抜なデザインが印象的です。ガンダムに出てくるビグ・ザムみたいですね。
1964年に設計された建築です。日本建築の要素を近代のテクノロジーで再解釈してデザインしようと試みています。

東光園

打ち放しの巨大な柱は出雲大社を想起させます。また構造がそのままデザインとして露出している点も日本建築を想起させると言っても良いでしょう。日本建築も構造である木がそのまま露出してデザインの一部になっていますね。

下の写真は上階を取ったものですが、中は和室になっています。和室にコンクリの大きな柱はマッチしません。そこで菊竹はなんと、柱は部屋の外に出して見えなくして、床を上の構造から吊ることで、ほっそりした材料だけがインテリアから見える、和のデザインを達成させています!

東光園

逆にロビーなどの大きな空間は、群柱がそのまま見えて、ダイナミックな構造形式をデザインとして表しています。家具はデザイナー渡邊力のものです。

東光園ロビー

外観でもアクセントというか、勾配屋根状になっている部分は、最上階で宴会場として作られているようです。ただ、もう使われていないようですね。残念です。ここはコンクリをシェル構造としてテント状の天井のかたちがそのまま構造になっています。

最上階

庭園は彫刻家の流政之が設計です。露天風呂のデザインも行っているようです。宿泊客でなくても利用できるようですのでぜひ!夜もライトアップされている広い露天風呂はドラマチックです。

庭園は池がありますが、回遊式庭園というわけではなさそうですね。いくつかに区分けされた質の異なる雰囲気の庭園をつないでいる感じです。樹木や築山でつくられた曲線のなかに直線デザインの石組が貫入されて緊張感を作るデザインです。このあたりは他の彫刻作品に通じるのではないでしょうか。

東光園 庭園

鳥取民藝美術館

鳥取民藝美術館は、柳宗悦の提唱した民芸の思想に沿って、日本・中国・韓国などの古い民芸品が蒐集されています。

日本の古い土倉をイメージさせるデザインの建築です。インテリアも細部まで民芸品に合うようにデザインされています。窓まわりなど細かいところまでぜひ観察してみてください。

私はこちらで朱塗りのお箸を購入しました。

https://www.tottori-guide.jp/tourism/tour/view/17

グルメ

たくみ割烹店

民芸美術館に隣接している飲食店です。

美術館同様民芸調のインテリアデザインで、食事が盛り付けてある器も素敵です。
私はすすぎ鍋という料理をいただきました。こちらはしゃぶしゃぶです。しゃぶしゃぶという名前が定着する前からこの料理を出されている様です。大振りな薄切り肉をゴマダレで食すのですが、、柔らかくとても美味しいです!その他にも前菜として鳥取の地のものが出てきて、そちらもとても美味しいです。座敷席が2階にあるので、小さなお子さん連れでも落ち着いて食事をすることが可能でしょう。

まとめ

鳥取のデザイン旅行記事でした。
いかがでしょうか。見学には車が必要かもしれませんが、デザインも、温泉も、食事も、アートも楽しめる充実した旅ができると思います。
ぜひ鳥取へデザイン旅行へ!

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