群馬県太田市にある、太田市美術館・図書館に行ってきました。
結論としては建築として空間づくりが非常に面白かったです。内部のカフェもおしゃれでおいしいものを提供しているし、図書館もアート関係が充実していて、こどもエリアも用意されています。
東京都内からそれほどかかる場所ではないので、ぜひ足を運んでみてください。
ではどのあたりがおすすめなのか、お伝えしたいと思います。
アクセス
東京駅からだと特急を利用すると2時間ほどで到着します。
東京駅から上野東京ライン(水戸市行)で北千住まで行き、そこから特急りょうもう(赤城行)に乗り換え、太田(群馬県)下車です。太田市美術館・図書館は駅前にありますので迷うこともないでしょう。
アクセスに関する情報はここ(太田市美術館・図書館HP)にも記載があります。
太田市美術館・図書館の魅力
設計:平田晃久
建物の外観はとても不思議です。屋上は緑がもりもりして、斜めの床や四角形などが混ざっています。不定形というか、とても複雑な形態をしています。
この形はどのような設計意図が隠されているのでしょうか?
平田晃久 吉村靖孝 (NA建築家シリーズ)[本/雑誌] (単行本・ムック) / 日経アーキテクチュア 価格:3,850円 |
【送料無料】 Akihisa HIRATA Discovering New 平田晃久建築作品集 / 平田晃久 【本】 価格:4,730円 |
不思議な建物形状の理由
この建物は、人々の流れをもう一度駅前に呼び戻し、駅前の街並みを歩いて楽しい魅力あるものに育てていくためのきっかけとして構想されたそうです。
上記を満たす建物とするため、5つの大きな四角形を作り、その隙間に廊下がぐるぐる巻かれているような全体構成としています。5つの大きな四角形のなかにはそれぞれホール、美術展示室、事務室などが入っています。その四角形の隙間を縫って歩けるように廊下が張り巡らされます。廊下は途中から階段やスロープになり、立体的に四角形に絡まっていきます。建物の構成はこれでできています。
上記の構成を作ることで、四角形の中には防音性や空調の必要な機能を入れ、廊下・階段・スロープでそれらの空間を立体的に回遊することができています。廊下から四角形のなかの活動が垣間見え、入館者へ新たな興味を引き出します。
建物の用途
太田市美術館・図書館の用途は、名前の通り美術館、図書館とカフェ・ショップになります。
図書館として、市民の心地よい居所を作り出し、その利用者が美術館・ショップなどで行われているイベントに流れていく様に、創造の連鎖を作り出そうとしているように感じました。
美術館
美術館は現代美術を中心に絵本の展示などもされているようです。展示室は2,3室だったと思うので規模はそれほど大きくないです。
図書館
図書館は建物の一番多くの面積を占めています。と言っても一般的な市町村の持っている図書館と比較して少し小さいくらいかもしれません。ただし、美術・デザインなどのクリエイティブ系の本が充実しているように思います。
アニメのト書きが充実していたりするのも楽しいですし、ソファ席や日のよく当たる席があったりなど居所を探して読書するのが楽しいですね。
カフェ (Coffee&Things Oh!)
カフェ・ショップは自家製・太田産にこだわっているようで、コーヒー豆も自家焙煎とのこと。特に東毛酪農のアイスクリームはミルク感がとても感じられ美味しかったっです。
ショップについては美術館の関連商品、太田市の特産品などを購入できるようです。面白いところですとスバル最中なるものが売られています。太田市にスバル工場があるからだそうです。(スバル最中の画像は食べログありますね。)
周辺グルメ
上記カフェ以外に食事をするにはどこが良いでしょうか。駅前にはそれほど多くのレストランはなさそうでした。
ただ、面白いお店が一軒。。
野沢屋 本店 (食べログ)
こちら駅前すぐのうなぎ屋で、100年以上営業されているそうです。
太田市図書館・美術館からも歩いてすぐのところにあります。
建物は古い木造の民家の様で、一見飲食店とはわからない感じです。
面白いところは、お店で捌いたうなぎを自分で七輪で焼くという、ここでしか経験できない調理法をされているようです。
ダルバル (食べログ)
インドカレー屋です。こちらも駅前からすぐです。インテリアも清潔感があり、好感の持てるレストランです。太田市名物というわけではありませんが、おいしかったです。
コメント