群馬旅行=建築見学+温泉 という魅力
群馬県を代表する温泉地、名湯:伊香保温泉。その泉質だけでなく、その町並みも古来の温泉街のイメージを保っており魅力のひとつとなっていると思います。温泉旅行は旅情を楽しむのも大切だと思っているので、旅行先セレクトには重要なファクターのひとつになっています。
せっかく群馬まで行くのだからということで、周辺で楽しめる建築、デザインについても旅行に組み込みました。オシャレスポット、美味しいカフェとしての利用もできるのでぜひチェックしてみてください。
伊香保温泉
アクセス
私は電車を利用しました。電車利用して駅弁楽しんだり、事前に作れていない旅行の予定を立てるのがいつもの仕様です。笑
上野駅~渋川駅(特急草津号 約1時間35分)
大宮駅~渋川駅(約1時間10分)
渋川駅~伊香保温泉(関越交通バス 約25分)
伊香保温泉の雰囲気
私が宿泊した旅館の泉質は含有成分が少なく、温泉に入っている!というタイプではありませんでしたが、温まりリラックスできるものでした。
湯治場として有名石段は伊香保のシンボル。石段をはさんでお土産物屋や饅頭屋、遊戯場が並び温泉情緒もたっぷりの佇まいで観光古くから親しまれている伊香保温泉では、2010年に石段を新設して365段に日本全国の温泉場では、ほとんど必ずといっていいほど目にする温泉饅頭。あの茶色い温泉饅頭は実はここ伊香保温泉が発祥の地
原美術館ARC
設計 磯崎新
伊香保温泉にて宿泊し、翌朝です。建築巡りスタートです。笑
まずはじめに伺った建築は、原美術館ARCです。
品川にあった原美術館の別館として設立されていた美術館ですが、原美術館が閉館となったことで渋川のこちらに統合されたようです。
原美術館ARC HP https://www.haramuseum.or.jp/jp/arc/about/
品川の美術館は洋館をリノベーションしたもので庭園も含めとても素敵な施設だったので閉館したのは残念でした。
アクセス
伊香保温泉からバスで15分ほど、「グリーン牧場前」下車。グリーン牧場を横目にとほ5分ほどです。
展示内容
美術館の展示は現代美術ですが、常設展示などはここでしか見られないものや、有名なアンディウォーホルの作品、森村泰昌の作品、オラファー・エリアソンの作品などもありました。
ですので、あまり現代美術に明るくない私もわかりやすい作品が多く楽しめました。
カフェ
別館としてカフェも併設されており、簡単なランチなども食べることができます。
とてもちいさなカフェですが、小振りな作品も展示してあり、彫刻の広場に面していますので居心地も良いです。
私もこちらで昼食をとって休憩して次へ向かいました。
アーツ前橋
設計 水谷俊博
アクセス
伊香保温泉のあった渋川駅より前橋駅までJRで向かいます。
前橋駅から徒歩10分程で「アーツ前橋」到着です。
展示内容
アーツ前橋は市街地中心部にある既存商業施設のコンバージョンにてできあがった、公共美術館として生まれ変わった建築です。公共建築をコンバージョンで作ることは非常に珍しいです。土地取得の透明性や、既存建物の耐久性妥当性などの判断が難しいこと、予算がたてづらいことから避けられているのだと思います。しかしこの方法を取ることで、排出CO2やコストを抑えつつ、まちなかに美術館を作ることができています。
普通美術館は郊外の公園などに併設されることが多いです。そのため、市民が気軽に閲覧したり立ち寄れる施設になっていないのです。まちなかに作ることで、仕事の帰りに美術に触れたり、カルチャー教室などの利用が可能になります。せっかく公共の費用をかけて作るものを一部の人のものにしない、だれでも利用してみようかな、と思える施設にしていくことができるようになります。
施設は1F部分はガラス張になっており、内部の活動の様子がよく見えて入りやすくなっています。
カフェ
美術館の他におしゃれなカフェが併設されており、小さなアート本の図書室もありちょっと立ち寄るだけの使い方も可能です。
白木屋ホテル
設計 藤本壮介
アクセス
アーツ前橋から徒歩3分ほどで、白井屋ホテルです。
白井屋ホテルデザインレビュー
若手建築家の中でも国内外で活躍している藤本壮介の設計です。
大通り沿いのファサードは元あった旅館のリノベーションを行った姿になっています。
白く塗装して抽象化されており、そこにアーティストによる看板風のグラフィックが張り付いています。一般的なホテルの外観とは全く異なるので、どんな内観になっているのか期待感が高まりますね。
北側の外観は圧巻です。用水路の通る落ち着いた道路沿いにジブリ風の緑の丘が現れます。
芝張の丘の上には様々な植栽がパラパラと植えられ、煙突のある小さな小屋もあります。
丘に見えているものは土に埋設した建物です。洞窟のようにいくつかの店舗が顔を出しています。路面店になっています。手前にベンチがおいてあるので購入したものをその場でいただくこともできますね。
北側からはこの丘を越えてホテルにアプローチすることになります。
煙突のある小さな小屋は、中には入れてもなんの機能もない空間?でした。もともとなにかの用途を想定していたものが変わったのでしょうかね。
ホテルのエントランスは既存建物側にあります。
内部を柱・梁だけ残して、1F周りは観葉植物に埋め尽くされ、その空中を白い渡り廊下が横断している、廃墟のような不思議な空間があります。この空間にもアーティストの作品が用意されています。
カフェ
デザインホテルだけあって、高感度な飲食店が入っていておすすめです。
北側店舗にはブルーボトルコーヒー、フルーツタルト専門店、ベーカリーが入っています。
ブルーボトルコーヒー 白井屋カフェhttps://tabelog.com/gunma/A1001/A100101/10022393/
SHIROIYA the PATISSERIEhttps://tabelog.com/gunma/A1001/A100101/10022104/
SHIROIYA the BAKERY https://tabelog.com/gunma/A1001/A100101/10022683/
ホテルエントランスにはミシュラン掲載のシェフが監修するレストランも有りました。
the Restauranthttps://tabelog.com/gunma/A1001/A100101/10021895/dtlrvwlst/
JINS PARK
設計 永山祐子
アクセス
371-0046
群馬県前橋市川原町1-21-9
前橋駅からはタクシーで10分ほどだったと思います。(Pあり)
デザインレビュー
設計は永山祐子。若手女性建築家として情熱大陸にも登場したとか。単なるモダニズム建築とは異なり、パターンや色も用いてエモーショナルな空間も作ることができる建築家です。
郊外にある建物です。広い敷地に余白を大きく残し建物をレイアウトしています。
その余白部分をおしゃれな植栽の入った緑地として設計してあります。
建物は1Fがガラス張り、2Fが金属板張となっており、四角形の銅板の塊が浮いているようなデザインです。
上記のデザインにすることで、「公園のようにひらかれたみんなの場所」を作ろうとしています。1Fのガラス張り部分が外部の緑地とつながります。また、敷地の四方から内部の様子を伺うことができます。こちらの緑地ではワークソップなどもされているそうですね。
内部は入口から入るといきなり大階段がありぎょっとします。メガネ売り場は端の方にあるだけです。汗
大階段を挟むように脇に、JINSメガネ、ベーカリーがレイアウトされています。
こちらの大階段も「公園のようにひらかれたみんなの場所」として、近隣の住民が佇んだり友人とおしゃべりしたりするのに利用してもらうことを想定しているそうです。
カフェ
ベーカリーカフェが1Fに入っています。こちらで購入したものを緑地や、大階段、屋上テラスでも食べることができます。
こちらはハード系のパンではなく、ホッとする感じのソフトな惣菜パンでした。
エブリパン https://tabelog.com/gunma/A1001/A100101/10022247/
まとめ
群馬デザイントラベルいかがでしょうか。
伊香保温泉、美術館、現代建築、おしゃれカフェ それぞれがそれなりにコンパクトに纏まっていますので、関東からは1泊2日で十分巡ることができると思います。
ぜひ検討してみてください。
コメント