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所沢/所沢サクラタウン

アート

一時期、一般メディアでも大きく取り上げられていた所沢サクラタウンへ伺ってきました。
埼玉、所沢市にあるポップカルチャーの発信拠点、所沢サクラタウンは、建築デザイン好きも、家族や友人または恋人と一日楽しめる複合施設でした。

設計

デザイン監修:隈研吾
建築設計・施工:鹿島建設

アクセス

〒359-0023 埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3

MAP

・JR武蔵野線「東所沢」駅徒歩10分
・関越自動車道「所沢」ICから約8分(近隣に大きな駐車場多数あり)

建物

概要

所沢サクラタウンは、浄水所の跡地を利用した巨大施設です。

合計4棟の建築で構成されています。
・図書館、美術館、博物館である角川武蔵野ミュージアム
・武蔵野坐令和神社
・書店、飲食施設、書籍製造工場、物流施設、オフィスである本棟
・多目的ホールであるジャパンパビリオン

角川武蔵野ミュージアム

角川武蔵野ミュージアムは、図書館、美術館、博物館が融合した文化複合施設です。
外観はなんとも言えない独特のシェイプをしています。石でできた巨大な花の蕾、のような造形です。70mmの厚みの花崗岩を2万枚用いたそうです。外壁には窓がないので、より異様な雰囲気に見えます。メインは博物館なので、窓を作る必要がないのですね。どうしても窓や外付けのガラリのような設備が必要な外壁はアルコーブ状に折り曲げて、外部から見えないようにしてあります。

外壁は石張りなのですが、石の目を全体で同じ方向に流すようにしてあります。これは結構レアなデザイン方法です。石張りの建物では通常、石の目を流し張りにするだけではなく、石の目を合わせることで、建物全体が一つの石を切り出して作ったかのように表現して豪華さを示すことが多いです。隈研吾は「大地の力強さと1枚の石がそれぞれ独立して浮遊するような軽快さを達成した」と語っているようです。

隈研吾はずっと建築のデザインをする際、作家性や物質性、オブジェ性が「消える」ことを狙ってデザインしてきた建築家でした。
この建物の外観は完全にオブジェ性のあるものになっているので、どの様な意図でデザインされたのか気になります。

内部は倉庫のようなムダを削った空間に、各々のプログラムに合わせたインテリアデザインがなされているという感じです。

本棚劇場はプロジェクトマッピングも行われていました。インスタ映えすること間違いないでしょう。

マンガ・ラノベ図書館が地下階にあります。市井のブックショップのように小さなスケールの中に本が詰め込んであり、読書の心地良い居場所を作ってありました。本棚劇場や博物館などとのスケールのギャップが面白いです。

武蔵野坐令和神社

クールジャパンの聖地にある祈りの場として作られた神社だそうです。

こちらも隈研吾がデザインしているようです。

神社の伝統的建築様式をベースに色々建築的アレンジが施されているのが面白いです。

外観は切妻屋根の妻入りという典型的な形式を取りながら、大屋根とガラスのみの構成として、建物はアシンメトリーにされています。
素材は現代の素材が利用されています。例えば鳥居や千木はスチールのアングル(L型材)で構築されています。 

天井画や狛犬も天野喜孝(テレビゲームファイナルファンタジーのキャラクターデザイン)や土屋仁応(彫刻家)が招聘されています。

本棟とジャパンパビリオン

こちらの建物が一番大きいのですが、工場やオフィスなどの一般の方は入れない施設がメインとなっているので、ミュージアムや広場の背景としてデザインがされている感じです。

それぞれの施設をつなぐ外部通路にアルミのエキスパンドメタルをまとわせて、個性際立つ建物群を調和させている感じがします。

各施設の間には中央広場や千人テラスなどの屋外空間が作られ、多数の来訪者を受け入れる広さをもった施設になっています。

武蔵野樹林パーク

サクラタウンに隣接する緑地公園です。
大きな目玉は2024年1月まで開催されていたチームラボの「どんぐりの森の呼応する生命」というアートプロジェクトでした。こちらが次回どのような企画をされるのか楽しみです。

また、公園内には隈研吾設計の飲食施設 武蔵野樹林カフェ や芝生広場もあります。
地域住民や来訪者に魅力的な公園となっています。

武蔵野樹林カフェは、仮設店舗の様な簡易な作りで、しっかりした施設とは異なったデザインになっているので、その違いを確認するのも楽しいかもしれません。 

グルメ

飲食店は、本棟にもミュージアムにも多く用意してあります。

角川食堂やkadoCafeは、所沢名産のさつまいもなど、地元食材を用いた食事を行うことができます。

まとめ

所沢サクラタウンはいかがでしたでしょうか。
ここでは建築のデザインについてメインで感想を書かせていただいていますが、サクラタウンはコンテンツがもりだくさんなので、老若男女問わず楽しめる文化施設と言えます。

ぜひ一度訪問してみてくだい。

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