渋谷に行くと今は再開発ラッシュで多様な建築が建設中ですよね。
駅の周りは特にカオスの装いです。
駅の周りにできている建築についても特筆すべきものがたくさんあるのですが、
今回は少し離れた場所の建築をご紹介したいと思います。
bunkamura
デザインはフランス人建築家・ジャン・ミシェル・ヴィルモット。(ルーブル美術館、オルセー美術館(改装)などを手がける建築家)建築設計は、石本建築事務所。
渋谷の喧騒を避けるように、内部に中庭を設け、来訪者はまずそこにアプローチするかたちになっています。オープンカフェの広がる中庭を中心に美術館や劇場に赴けるようになっています。
近く解体されるということなので、今のうちにぜひ見学に行ってみてください。
現在フィンランドデザインの展示がされており、そちらも見どころです。展示の解説をミナ・ペルホネンの皆川さんがされていますので、デザイン・建築だけでなくファッションに興味がある方にもおすすめです。
The Tokyo Toilet
bunkamuraから松濤美術館へ向かうなら、これも見ましょう。
渋谷区の公共トイレを著名なデザイナー、建築家が手掛けています。
https://tokyotoilet.jp/
こちらは、建築家 隈研吾 の手掛けたトイレになります。
個別ブースごとに独立した建物になっており、便所というより公園遊具といった感じのサイズ感です。外壁には無垢材がランダムストライプ状に貼り付けられており、タイル張りが多い今までの公共トイレとは異なった柔らかな印象を与えます。
松濤美術館
渋谷駅からbunkamuraを超えて松濤文化村ストリートを真っすぐ歩いていくとある、小さな美術館です。
設計は白井晟一。ユニークなデザインスタイルから哲学の建築家とも言われていた人物です。
美術館としては規模は小さいものになるのですが、こちらも建物内部に中庭を配し、そこから光を展示室に入れ込む構成になっております。一旦入館すると、外部の喧騒は消え、静謐で薄暗い空間が続きます。また、地下2階地上2階建の建築となりますが、中庭があるため、地下の展示室まで自然光が届き、閉塞感を感じさせません。
インテリアとして特筆すべきは2階展示室です。邸宅のリビングといった趣で、天井の高さも美術館の展示室としてはかなり抑えられています。そして照度も抑えられており、薄暗い空間です。そこにブラジリアンローズウッドの梁型やクロス張りの壁の素材感が浮き立っています。そして特別展示室のアーチ状の入口がアクセントとして存在感を放ちます。
松濤美術館では現在開館40周年記念「白井晟一入門」が開催されております。展示を最小限とし、白井の目指した建築空間を純粋に味わえるようになっています。
グルメ
渋谷で美術館巡りをするなら、ランチはブラッスリー・ヴィロンがおすすめです。https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13004627/
バゲットが美味しいブラッスリーです。2階にビストロがあるのですが、赤を基調にしたいかにもフランスのカフェ、といった内装で気分が弾みます。ただし人気なので予約必須です。
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